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AWSのルートユーザーにハードウェアMFAデバイスによる多要素認証を有効化する

· 約4分
moritalous

AWSのSecurity Hubのチェック項目の一つとして、ルートユーザーにはハードウェアMFAを有効にすることが推奨されています。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/securityhub/latest/userguide/iam-controls.html#iam-6

重要度も最も高い 非常事態(Critical) のため、個人利用のAWSアカウントでも対応しておきたいところです。

注記

Security Hubのチェックでは他に

[IAM.9] ルートユーザーに対して MFA を有効にする必要があります

というものもあります。こちらのチェックはハードウェアではなく仮想MFAの利用であってもOKになります。重要度はこちらも非常事態(Critical)です。

Google Storeで販売されているTitan セキュリティ キーを使って、ハードウェアMFAを有効化しました。

ハードウェアMFAデバイスを登録する

  1. ルートユーザーでログインし、セキュリティ認証情報をクリックします。

  2. MFA デバイスの割り当てをクリックします。

  3. デバイス名を入力し、MFA deviceとしてSecurity Keyを選択します。

  4. ブラウザの画面がセキュリティキーの応答を待つ画面になります。

  5. Windowsの機能でパスキーを選択するモーダルダイアログが表示されます。ウィザードに従い進めます。セキュリティ キーを選択します。

  6. 初めてキーを使用する際にPINの設定が必要です。

  7. セキュリティ キーをUSBポートに差し込みます。

  8. セキュリティ キーが点滅を始めます。(ちょっとかっこいいです!)光っている部分に指をタッチします。特に指紋を読み取っているとかではなく、タッチをします。

ウィザードが終了すると、登録完了です。

ハードウェアMFAデバイスを使用してログインする

  1. ルートユーザーのメールアドレスを入力、次の画面でパスワードを入力し通常通りログインします。

  2. セキュリティ キーをUSBポートに差し込み、タッチします。

ログインできました。

その他

1つのセキュリティ キーは、1つのルートユーザー専用か??

同じセキュリティ キーを使って、2つのAWSアカウントのそれぞれのルートユーザーに対して設定とログインができました。

1つのルートユーザーに対して指定できるMFAデバイスは1つ??

ドキュメントによると、ルートユーザーとIAMユーザーに対して、最大8個のMFAデバイスの指定ができるようです。

セキュリティ キーは他の用途にも使える??

同一のセキュリティキーをIAM Identity CenterによるSSO時のMFAや、Googleアカウントのセキュリティキーとして設定ができました。

スマホの場合のログインは?

ユーザー名パスワード入力のあと、デバイスの認証が求められます。USBに接続しタッチすることで認証できます。(NFCにも対応しているはずなのですが、私の環境ではうまくいきませんでした)